平成20年8月13日〜16日 剱岳熊ノ岩へ
クライミングを始めて、何年くらい経ったでしょうか。2005年3月 アルパイン講座を受講し、初めてクライミングを体験しました。 以来2006年から、休みながらも何とか練習を続けてきました。昨年は骨折などで、アルプスの岩には行けず、今年 やっとチャンスが巡ってきました。 剱岳 熊ノ岩にベースを構え、八つ峰 チンネに挑戦し、大きな感動を得るはずだった・・・ 期待と不安の交錯する中 12日PM7時半 岡山出発。13日立山駅駐車場で仮眠。 室堂への切符発売開始は5時10分から。5時頃行って見ると、すでに大勢の人が並んでいた。 6時10分の切符を入手。お天気もいいし、心が弾む。ザックの重量は水を入れても17〜18キロくらいだ。 余分なものは持っていかない。隙間に詰めれるものは詰めて、容量を55Lに抑える。それでも雷鳥坂は苦しく、相変わらず休みながらでなくては登れない。 別山乗越からは、どこまでも見渡せそうなほどの、すばらしい眺望だった。そんな時誰かが、「明日は天気が悪くなるから、この景色は見られないかもしれない。今のうちしっかり見ておこう」こんな不吉な言葉から、今回の剱岳山行は始まった。 13日 雷鳥沢雪渓上部辺りからガス 雨もぽつぽつ。 テントに着くとゆっくり休み、明日からの予定確認 14日 7時出発八つ峰を予定するが、悪天のため中止。ガス、雷雨 早朝出発したパーティーも昼頃戻ってきたらしい。雷が激しく何時間も続いた。仕方なくテントの中で、食料の振り分けと消費に努める。 15日 チンネの予定だったが 八つ峰に変更。だが小雨は続き 結局剣沢小屋に撤退。 長次郎雪渓を降り 出合辺りからお天気快復のきざし。もし16日天気が良いようなら、リーダーとFさんは源次郎T峰アタックを予定(予定するくらい、お天気は回復の予感) 準備を整えて夜を迎えるが、なんと今までよりさらに激しい雷雨。そしてテントもつぶれてしまいそうな暴風雨が夜続く。 深夜、荷物は全て防水パック、私たちはカッパを着て、いつでも避難できる体制にしなさいとの指示。まんじりともしない夜 カッパのままシュラフにもぐりこむ。 16日 4時過ぎになると風雨も収まり 7時頃には徐々に回復してきた。テントをたたみ別山乗越に着いたときは見渡す限りの青空。 あ〜なんだかなぁ。お天気にもてあそばれているようだ。 下山後、温泉に入る頃またまた雨と言う 不安定、気まぐれなお天気。よほど日ごろの行いが悪かったのか、いえいえ、こんな事もあるんだよね。 結局 行動中はたいした雨にも合わず ラッキーだった・・・・と言うことにしておこう |
![]() 青空がどこまでも広がる 室堂。大勢の人が観光、登山のため訪れる。 AM7:30 |
![]() テントの花咲く雷鳥沢 AM8:16 |
![]() やっと別山乗越に着く 剱岳がはっきり、くっきり AM10:17 剣沢小屋方向へ歩き始めたところで、下山する先発隊のKさんと遭遇 3日間とも良いお天気で、全て予定を消化できたそうだ。 さて ここから剣沢を下降。長次郎雪渓出合まで歩き、そこで小休止。 出合は12:30。雪渓の登りは、3時間と聞いていた。 最初は緩やかな雪渓。3分の1過ぎた頃から徐々に苦しく、ザックが肩に食い込 む。一歩が前に出ない。 同行のFさんは28キロのザックを背負い 這うようにゆっくり登っていく。後で聞い たところに寄ると、リーダーのザックは30キロ以上だったとか。持ってきている 物を見て納得。いやぁ〜 ちょっと真似できません。 お天気は下り坂です。 何度か小休止をしながら、2時間半をかけて やっと熊ノ岩に到着。苦しい苦しい 登りだった。テントに着くと、リーダーが熱い飲み物を入れて下さり やっと人心地 がつく。 ここからは雨、雨、ガス、、雷、・・・・山の気まぐれな天気は、雲ノ平で経験済み 初めてのアルプスクライミングデビューなのになぁ・・・・ くっそ〜〜〜 熊ノ岩での写真は全く無し。ガスの八つ峰 撮っておけばよかった。 |
![]() 15日 小雨が降り続き、回復が見込めそうにないと言うことで下山。 雪渓の中央辺りで 熊ノ岩方向を見る。相変わらず濃いガス。 |
![]() 振り向くと視界が良くなっている。出合が見える。大勢人も登ってくる。 15日は剣沢にてテント泊。夜の信じられないほどの暴風雨に 朝 早々に 下山をすることになった。 |
![]() 夜が明けると 嘘のように穏やかな天気。テントから八つ峰方向を見る |
![]() 別山乗越に着くと快晴 眺望がすばらしい。室堂方面 |
![]() あまりにもいいお天気になったので 乗越から、北の小高い山に登って 展望を 楽しんだ。 |
![]() 暴風雨時のテント泊 これだけは貴重な体験だったように思う。知らない事も たくさんあったし 今後に役立つ事は間違いないでしょう。 top |